もぐみんです。
今回はソラマメの芽かきに関して。
ソラマメの育て方をあれこれ調べていると、「主枝を芽かき(摘心)する」と書いてあるものと、そうでないものがあります。
主枝を芽かきする理由は「主枝を早い段階で摘み取ることで脇芽(側枝)の生長を促し収穫量を増やすため」
いつまでも主枝を放置しておくと主枝に生長が偏って脇芽(側枝)が育つのが遅れ、結果的に収穫量にも差が出てくるということ。
そもそも主枝より脇芽の方が実が多くつきやすいという説もあるようで。
ソラマメは植え付けて脇芽が数か所出てきたら、本枝を摘心します🧐
このままにしておくと本枝に養分が集中し本枝ばかり育ち、脇芽の生長が遅れ、結果収量も少なくなる🥺
だいたい本枝は5節くらい残して先端を摘心🧐
ただ毎度のこと疑い深いので、摘心なしでも育ててみます😀#家庭菜園 #そら豆 pic.twitter.com/J2p1DATli7
— もぐみん (@agrimichi) January 26, 2020
上のようにtwitterで自分も呟いてました。
かくいう我が家はどうしているかというと‥
実はほとんどの年で主枝は芽かき(摘心)していません(爆)
どうしてかというと‥単に面倒だから(爆)
実際問題、芽かき(摘心)せずとも主枝だけブイブイ言わせながら大きくなるわけではなく、次第に脇芽(側枝)の生長が追いつきます。
そら豆、例年より育ち良し。 pic.twitter.com/cwgP3oaxgk
— もぐみん (@agrimichi) April 24, 2022
というような感じでズボラにやってもちゃんと出来ることは出来るので、僕はソラマメの主枝摘心は必要ないなぁと思っていました。
そう、あれこれと調べなおす昨日までは‥
最も信頼できるであろうソースを探ってみたところ、ちゃんと主枝を摘心するように書いてある。
そして脇芽の生長を促すという点では同じですが、タイミングや切る回数等、色々なやり方があることがわかりました。
新野菜づくりの実際果菜Ⅰナス科マメ科、ハウス秋まき冬どり栽培(無加温)の章では
播種後2週間ほどたったら五~六節くらいで摘心する
引用:新 野菜つくりの実際 果菜〈1〉ナス科・マメ類―誰でもできる露地・トンネル・無加温ハウス栽培 p226
とかなり早い段階で芽かきするよう書いてあります。ハウスの短期栽培で生長も速いから芽が出た時点で摘心し無駄な手間を省こうという考えなんだろうか。
野菜園芸大百科 〈6〉 カボチャ・エンドウ・インゲン・ソラマメ・エダマメ・その他のマメ類のソラマメ露地栽培(秋まき春どり栽培)の章においては
主枝は発芽後5~7枚で摘心し側枝の発生を促す。整枝本数は1株あたり4~6本程度とする。枝は発生時期が早いほど生産能力が高い
引用:野菜園芸大百科 〈6〉 カボチャ・エンドウ・インゲン・ソラマメ・エダマメ・その他のマメ類 p404
早い時期に発生した枝ほど生産能力が高いということがデータ付で解説してありました。出来るだけ早いタイミングで主枝を摘心することで脇芽の発生時期を早め、収量を上げるという考え方でしょうか。
そのほかネット上をしらべると、種苗メーカーのト―ホクさんのサイトには春ごろ主枝を切るように書いてあります。
ソラマメ | 野菜のビギナーズマニュアル | 株式会社トーホク (tohokuseed.co.jp)
主枝を切るとともに、整枝も同時にして、その後脇芽が出ないよう土をかける。なんと効率が良い‥グレイトォ!
野菜づくりの匠、ヒゲおやじさんのブログ記事を拝見すると
ソラマメの摘芯! これ必須だよ。: ヒゲおやじの気まま流野菜作り日記 (seesaa.net)
2度切りの方法が詳しく書かれていました。ある程度までは主枝の葉で得られる光合成を利用して根や脇芽の生長を促そうという考え方。
むちゃくちゃ勉強になります‥目から鱗が100枚くらい落ちましたと思います。
以上、それぞれのやり方がどれも理に適ったもので参考になりすぎました。
しかし‥その分余計に混乱したところもあり。
結局、趣味の家庭菜園なんだから好きにやれやぁ! と言われたらそれまでなんですが、どのやり方がベストかどうしても気になる…そもそも芽かきありで平均してどれくらい収量が増えるのだろう‥
と、ソラマメ芽かきのことで頭が一杯で夜も眠れなくなりそうなので、まず今季は主枝を摘心したものとそうでないものを観察するところからやってみます(前も比べたけど途中から忘れてた‥)
現在(2022年1月8日)の畑の様子。
ソラマメ南側(写真右側)の方が日当たりが良いため、既に大分生育差が出ているのがわかります。
真ん中の不織布を被せている株は芽が出なかったので遅まきしたもの。
生育差のあまりない西側一列だけ摘心することにしました。(2023年1月8日)
すでに結構主枝が生長し脇芽(側枝)が出ています。
もう少し早い段階で摘心した方が脇芽(測枝)の生長が早く促されたともとれるし、このくらい主枝の葉茎を生長させた方が主枝の光合成分を根や脇芽生長に利用できて効率が良いともとれる‥ということでしょうか。
今回は6節ほど残して先端を芽かきするやり方を試しました。
ってもうアブラムシがついてるうぅぅぅぅ!
暖地とはいえ霜も降りる真冬に生き残るとは‥とんでもなく強靭な奴らだ‥
アブラムシの生命力に感嘆しながら、せっせと若い芽を摘んでいきました(嫌な表現だな)
試しに1株だけ根元から芽かき。
欠株箇所に、そのまま植え付けました。
何気にこういうおまけ的な挿し木が一番ワクワクします。
上手く根付いたら面白いなぁ~(過去試したやつは失敗)
ちなみにタイトルの「主枝の芽かき(摘心)が必要か」については‥
主枝を芽かきしなかったからといって枯れるとか収量が激減するわけではなく、実際我が家でも問題なく出来ているので、必要とは言い切れないかなぁというのが僕の考え。
今回調べたことを元に、毎年あれこれタイミングや回数を変えて実際に芽かき(摘心)を試して実感しながら重要性、必要性を確かめていきたいです。
とりあえず今季は摘心ありとなしの生育差を観察しつつ、主枝と脇芽(側枝)の着果の仕方の違いについても観ていくということで。
結果次第では、ソラマメは主枝の芽かきこそ至高! 主たる若い芽を摘めば全てがうまくいく! とか極端なことを言い始めてるかもしれない(嘘)
今季ソラマメの施肥↓
そら豆、芽が出ました。今年は黒マルチ、一発施肥で成功を狙う。1㎡全面に苦土石灰100g、溝施肥で牛糞500g、油粕100g、過リン酸石灰80g。前作ピーマンに牛糞3kg投入してるからその分の窒素が結構効いてくれるはず。来春の育ちはじめ、具合によっては株元に油粕か牛糞を若干追肥する予定。 pic.twitter.com/cUtVUORmUV
— もぐみん (@agrimichi) November 19, 2022
ズボラに毎年少しづつ改善‥! 今年こそはソラマメも大成功やぁぁぁああ
いつからそら豆栽培が全て順調だと錯覚していた…?
はいっそら豆三大病気祭りェ…!
左がウイルス性で土壌感染のエソモザイク病ォ!
右上が糸状菌(かび)の仕業、赤色斑点病ェ…!
右下が土壌感染糸状菌(かび)、立枯病ォおお……
遅&深植え徒長苗中心になったよ
ガハハ!!
つらたん🥺 pic.twitter.com/DKZfnoviA9
— もぐみん (@agrimichi) April 26, 2020
こんな風にまた病気になりませんように‥
それではっ。